人間らしさと、正義と友情と。
そしてユーモアが絶妙なバランスで織り交ぜられた名作。
あんまり正義という言葉は好きではないのだけど、善良な市民の行動とこのジャーナリズムに対する姿勢こそ正義という言葉以外になんて言えばいいのだろうと思った。
普通の市民。
普通のタクシー運転手。
普段の生活。
美味しいおにぎり。
家族や友人たちがいて団欒をする。
そういう何でもない生活の中に幸せがあってそれが突如意味もわからず壊されていくことの恐ろしさ、虚しさ。
この両方が映画の中で何度も出てくる「普通」のオニギリの中にまでさりげなく描かれていて、ストーリーが進むごとに涙腺が崩壊していく。
役者の演技も演出も脚本も最高で何度でも見返したい映画だった。