「先払いがソウル流だ！」
1980年代学生運動が盛んな頃の韓国。
時の軍事政権は言論封殺の為、武力も厭わず弾圧を繰り返していた。
いつでも金欠のタクシードライバー。
ある日、良い金づると他人の客である外国人の客を自分のタクシーに乗せることに成功する。
金目当てで特に考えは無し。
目的地は光州だと言う。
日帰りの楽な仕事のはずが光州は弾圧が一番苛烈な都市だった。
ソウルのドライバーは知らなかった、彼の地で何が起きているのかを。
韓国を代表するミスターダメ人間(の役が多い)ソン・ガンホ主演の政治サスペンス。
始まりは、いつもの「この人ダメだなぁセコいし」で始まるも現実の恐ろしさから彼の心情の変化まで最後までノンストップで飽きずに見れます。
今なら日本でも「光州事件」は映画、書籍もあり調べることは容易ですが当時は国を挙げての言論統制と弾圧、日本人は何も知らなかった。
陸の孤島にした上での虐殺と国の暴走を隠すことなく描いています。
よく作ったなと感心します。
お隣の国の歴史の１ページ見る価値あります。
事実が元になっていると緊迫感が違いますね。
もう一人の主演のドイツ人役の方が本人そっくり。
