#95 実話ベース
80年代の韓国光州が舞台
ソウルから学生運動が激化する光州まで軍が道を封鎖するまでに現地に到着すれば10万ウオンを払うドイツ人ジャーナルストが居る事を聞きつけた金欠の個人タクシー運転手が乗客を横取りするストーリー。
◆良い点/注目ポイント
・冒頭の娘のいじめの苦情を言いに押し掛けた親に家賃の滞納について苦言を呈されるソン・ガンホの演技が凄いです。主人公に一気に感情移入してしまいます。
・暴徒を制圧する治安部隊や公安が警棒で容赦なく学生を殴る映像でショックを受けましたが国民に対してライフルの銃口を向けてしまうところが大陸や半島の特徴です。
・後半のタクシーアセンブルのシーンが胸アツです。
◆改善点
・実話ベースなのでストーリーの起伏が少ないのでドイツ人ジャーナリストの正体がスパイで暴動の扇動役だったりしていたらベターでした。
◆総括
・言論統制でマスコミが公器の役割を果たせていない所が怖かったです。
古い車、古いファッションの再現や沢山の車線のある大通りを使ったロケなどあいかわらず韓国映画のクオリティの高さに嫉妬してしまいました。
-2020年 95本目-