あー、刺さってしまった。
「なんでわたしは何ももってないの。なんであんたばっかり全部持ってるの。」みたいな台詞と、殆ど同じようなことをわたしも姉に思ってしまう。ぐさぐさきた。痛いほどに。
姉は勉強もできて、イケメンの彼氏がいて、収入の良い仕事してて、親には高いプレゼントをして…全部持ってるじゃん、わたしには何にもないじゃんって。
とはいえその分、姉には姉の責任みたいなものがあることはわかってる。わたしはそこに甘えてる部分だって、ある。
わたしと姉は犬猿の仲ではないしね、全く。
そして予想外に、昨年亡くした犬猿の仲だった祖父のことを想ったりした。
犬猿の仲だからって、死んでも悲しくないわけじゃない。どうでもいいわけじゃない。そんな単純なものじゃない。
「あんたは悲しくないかもしれんけどね」と、自分に掛けられた言葉を思いながら、映画の仲で泣きじゃくる2人を見ながら、そういうものじゃないよね、全然そうじゃないんだよ、そうなんだよねって、思った。
