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きらきら眼鏡のoden8のレビュー・感想・評価

きらきら眼鏡(2018年製作の映画)
3.0
"あなたのその眼鏡…度合ってはりますか?"
by まるまる眼鏡をかけた 煮物

うん。どっちも悪くないけど。どっちも悪いよね。アカネとアケミのどっちもの気持ちも分かるけど。どっちも嫌いやわぁ。
素敵な作品風をパッと見は装ってるけど、結構キツいなぁ…こりゃ。

"きらきら眼鏡"。かけると世の中が素敵に見える眼鏡。この眼鏡自体は素敵なことなんやけど。たくさん素敵なコトを発見できる。のと、ボジティブに物事を捉えることをごっちゃにしたらあかんと思うのね。僕の中では、これってかなり重要で。結局のところ、眼鏡の度が合ってへんと意味がないと思うんですよね。
眼鏡の度。幸せの"尺度"というか、"本音との温度差"かなぁ。
自分を誤魔化さなきゃいけないことって、生きてるとたくさんあるよぉそりゃね。でも、一番したくないのは"幸せ"の形を誤魔化すこと。それをしてまうと、自分が誰だかわからなくなっちゃうと思うんですよね。
ちゃんと自分と向き合っていかないと。どんな眼鏡をかけたって、生きた心地せんやん。って、感じたりはするよね。

人間なんて、強い人ばっかりじゃないんやから。無理して、自分を誤魔化す必要なんてないのかもしれないよね。

アカネとアケミに、観てる間の9割ぐらいイライラしてもうたけど…
二人を演じた、金井くんと池脇千鶴さんの演技は絶妙だったんでは。
ホンマに、自分を誤魔化してたり、探してる途中、自分か行方不明になってる人に見えたもんね。

僕は30歳を越えるまで、自分を誤魔化し続けてきたので。この作品は痛いよ。刺さるよ。胸が嫌な締め付けられ方するよね。

でも、いろんな眼鏡をかけてみんことにゃ、自分に合ってる眼鏡も見つからないですもんね💕
的な、メッセージを勝手に受けとっちまったぜぇい。

そんなことより、僕の眼鏡の度は合っているんだろうか🤔www

cast(役者·キャラ) 3
story(物語) 4
architecture(構成) 3
Picture(画) 2.5
acoustic (音) 2.5
22-291
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