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花筐/HANAGATAMIのKのレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
4.6
門脇麦と長塚圭史という、異常な世界の中でも一際異質な存在感を持った二人に魅了された。門脇麦は1950年代頃の邦画に出てくる女優のようだったし、長塚圭史は間違いなくあの時代腐るほどいたであろう文士気取りの妖怪じみた厭世家を完璧に演じこなしていた。現代人が戦後無頼派の文学を読む時に感じる違和感を見易く均さずそのまま映像化したらどうなるのかという実験を行った成果物のような気もするけど、そういう意図はきっと無いんだと思う。
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