カランコエの花のchaooonのレビュー・感想・評価

フォロワーのNanaちゃんが観ていてずっと気になっていたけど、U-NEXTしか配信がなく観るのを断念していたところ、限定無料配信があると教えていただき滑り込みで鑑賞🙌
がんがん様教えていただきありがとう🥺

同時配信していた監督のコメンタリー付きVer.も観れて制作の背景などがわかり、監督が描きたかったものが、よりわかった上で観られてよかった！

とある田舎の高校で、休校となった授業の代わりに急遽行われたLGBTについての授業。
その授業をきっかけに、クラスにLGBT該当者がいるのでは？という一部の学生たちの好奇心が事態が悪い方へと動かし出す…。

高校生という、子供でも大人でもない年代のリアルな反応。
コメンタリーでも触れていたけど、この絶妙な年代だからこその心の動きや、表に出てくる感情。
すごく自然で演技に感じないところもあったけど、大筋だけ決めてアドリブを多く取り入れた結果とのこと。
特にあの男の子２人は嫌な役回りではあるけど、すごく的をいているというか…。
若さゆえの好奇心とか、無知ゆえの拒否反応とか軽々しさ。

今まで普通に一緒に過ごしていたはずのクラスメイト。
それがLGBTという言葉を使った途端に、自分とは異質な存在に感じ、怖さを感じてしまう。

差別的な思想を植え付けることはもちろんあってはならないけど、「差別をしてはいけない」という考えを「教える」というのも何か違っていて…そこも演出なんだろうけど、とても押し付けに感じてしまった。

教育者という大人側も配慮が足りず、伝えるという形が安易過ぎて、本来伝えるべき芯の部分がブレてしまっては元も子もない。
大人側もまた探り探りなんだよね、きっと。
とてもセンシティブな問題なんだということをズッシリ感じ、考えてしまう作品だった。

最後の最後であの演出…そしてエンドロールは切ない🥺

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