汐音

カランコエの花の汐音のレビュー・感想・評価

カランコエの花(2016年製作の映画)
3.8
高校生の純粋さと敏感さがリアルで苦しくなった。
人を好きになる恋心は、対象が異性であれ同性であれ晴れやかなものだと思う。
首を突っ込んでどうにかして欲しくて保健室の先生に相談したわけじゃないと思うから学校の伝え方が具体性に欠けたし、受け取り手が未熟な高校生であることを考慮するべきだったと思う。

学校側の話すだけで分かってくれるだろうという浅はかな思い込みは生徒個人の考えの違いを軽く捉えすぎているし、存在を教えるのではなく当事者に出会ったときに個性を認め合える考えを促す ということを忘れないで欲しいと思った。

思いやりのつもりで言った言葉が無自覚にも相手のアイデンティティを否定している構図は陥りやすく危険でだれもが気をつけるべきだと感じた。
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