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カランコエの花のkaoruiのレビュー・感想・評価

カランコエの花(2016年製作の映画)
4.0

アドリブであろう女子高生達の日常で交わされる会話の口跡が鮮やかで、
緻密な脚本は一番残酷なタイミングで残酷な一言を今田さんに言わせてしまう。
両者が良質なジャズの如く絶妙なバランスで共存している。

シーンの切り替えに暗転を入れる演出も効いており、唯一入るフラッシュバック前の暗転はとりわけ長いのだが、暗転の中で語られる少女の想いが心の深いところに響いてくる。同時に今田さんの屈託のない笑顔が少女の想いに重なり更に心の奥深いところに刺さってくる。
フラッシュバックには登場しない今田さんの邪気のない一言の残酷さが改めて想起される見事な演出だ。

今田さんのよーわからんけど楽しくて目をまん丸にした表情が最高に可愛らしくて、笠松君は面構えがもうそれだけで最高。
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