このレビューはネタバレを含みます
親にも友達にも誰にも言えない。でも、同性の、しかもそういうことを専門に教える保健の先生にだったら、少しは話してもいいのかな、わかってもらえるのかなって思いで、彼女は話したんだと思うけど。
その先生の浅はかな行動によって、突然自分が薄いガラス細工にされ、あとは好きな相手も含めあらゆる方向から薄い傷をつけられ始め、次第にメキメキ音を立てて壊れだし、最後は自分の手によって壊してしまうような、とても繊細で悲しいお話でした。
カランコエの花言葉も彼女は知っていて、自分の想いがバレてしまったときには、そのシュシュが私を触れさせないバリアに見えてしまったのかもしれませんね。