【権力に群がるおじさんたち】
スターリンの死後に巻き起こる、ソ連共産党幹部達のてんやわんやを茶化して描いたブラックコメディ。
詳細は全く知りませんでしたので、後から色々読んで、そこそこ史実に基づいていると思ったのですが、歴史家からすると間違いだらけのよう。
粛清を恐れるあまり、常識的判断ができなくなった世の中。
スターリンに嫌われないようにと、どのネタがウケたか毎晩メモする、阿呆らしいほど地道な努力✨
文字通り「生き延びる」ため、終始ご機嫌を取っていた君主が突然不在となれば、新たに安全な立ち位置を確保しなければならない。こりゃ大変!
それまでの言動と大きく矛盾しないよう注意しつつ、委員会ではハブられないように意見を(嫌々)一致させておく日和見ぶり。
決断を実行する際は、誰に責任を取らせるかがとても重要。自分でなければそれで良い♪
不安定なパワーバランスのせいで、「善悪」もコロコロ変わり、いつ殺害対象になるか分からないから、部下も堪ったものではない。
「失脚=死」とまで行かなくとも、主義に関係なく政界なんてどこもこんなもんなんでしょうか…。
うぅ…寒気がします。
低評価なのは、字幕の文字数制限で?過激な台詞の口汚さと面白さに、翻訳がついて行けていないからでしょうか??ジワリと笑える所が多かったですが、”swap”シーンには爆笑しました。
他国がロシア語でこの内容を撮影したら、かえって不謹慎だと思います。
ロシアでは上映禁止となり、上映した劇場は訴えられたと。ロシアもまだまだまだですな。
独特のユーモアを味わう、風刺たっぷりの政治ブラックコメディでした。
“Jesus Christ, it’s the bishops.”
“I thought we’d banned those freaks.”
“Sneeze on the bastards as they go past.”
“Do you think I wanted those boyfriends of Christ to be here?
“This is how people get killed, when their stories don't fit. Safe travels.”