1953年のソ連。永きに渡り独裁政治を続けてきてスターリンが倒れた。そこで彼らの部下は我先にと権力闘争はじめて…。
ロシアでまさかの上映禁止!?
史実を元にしたブラックコメディ
出演に自分の激推し俳優こと
!!スティーブ・ブシェミ!!
がいたのでフリーパスで鑑賞。
「奴も粛清リストに載っている」
どんなコミュニティも絶対的カリスマを持った人物が予期せぬタイミングでグループからいなくなった時、次のリーダーを決めるための小競り合いが始まる…。
今作はそんな出来事が起きてしまったソ連の最高委員会の様子をシニカルにブラックコメディ調に描けている。
遠く離れた国の話なので共感は難しいかと思いきや、彼らも同じ人間だ。
全員一致制の多数決でその場の雰囲気に流されて手を挙げるおじさん達の図は日本人にも馴染み深いだろう。
ただ過激な時代の出来事なので競合相手の蹴落とし方が血生臭くて、殺す殺されるかなのがまた面白かったりする。
推しメンのブシェミが可愛い。
禿げて太って謀略に走っていても底から滲み出る可愛らしさが衰えてないぞ!!ブシェミたん!!
あとはボンドガールにもなったオルガ・キュリレンコが男臭いスクリーンに華を添えていたり、ベリヤ役のサイモン・ラッセル・ビールのぶっ飛びぷりが素晴らしいです。
終始会議や会話のシーンが多いので派手な演出などは少ないが確実に面白い1作だ。
ただ旧ソ連の話なのに全員英語なのがハリウッドあるあるでノイズだけど許してあげてくれ。
旧ソ連好き、スターリン好き、そしてハゲデブブシェミが謀略の渦に巻き込まれる様子を楽しみたい同志にはオススメの作品。ハラショー。