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スターリンの葬送狂騒曲のMinaMiのレビュー・感想・評価

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)
3.4
ロシアで上映禁止ということで期待して行ったら、フランスのゴーモン社の作品のロゴがいきなり出て笑ってしまった。ほんと他国も平気で風刺する国だなぁ。
保身とおべっかで塗り固められた滑稽な政治家の振る舞いをスターリンの死を通して描く。優秀な医者はみんな粛清してしまったからもういない!?
政治家が権力争いに躍起になる一方でスターリンの死により淡々と銃殺や収容所送りになる召使いや影武者。政治の駒に使われる民衆の命は非常に軽い。
勝者もいつかは敗者になり、思い通りにできた世界から見捨てられ惨めな最期を迎えることになる。ああ諸行無常。
大笑いして、やがて真顔になる。
対照的なピアニストの「魂の永遠を信じる」という言葉が唯一の救い。
・脚本 7/10
・演技 7/10
・演出 7/10
・音楽 6/10
総合点 27/40
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