おもち

馬を放つのおもちのレビュー・感想・評価

馬を放つ(2017年製作の映画)
3.9
クバト氏の監督主演作品。キルギス映画。皮肉にもウルフ・オブ・ウォールストリートの隣に置いてあってちょっとフフッとなった。
 本編開始からすぐに馬を放つところから物語が始まる、このポスターの夜版って感じ。昔ながらの生活を守りたいという思いからくる行動だ。
 彼の妻が聾の方で、さらに子供は声が出せないというちょっと複雑な家庭事情。迫真の手話の演技は見ものだった。こう言ったら悪いけど、田舎な国にも現代化の波が押し寄せてきて、大草原にぽつんとある霊媒師のような方がいるゲルのような建物の隣には車が停められていたのが印象的。そういった経済、宗教という思想の変化に無骨に抗う姿はなかなか感動的だった。
 山と谷の幅が広くはないので、のんびりしたのが観たいなという時にオススメ。家族愛、地元愛が溢れる一品!
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