【第36回アカデミー賞　外国語映画賞ノミネート】
『恋は魔術師』フランシスコ・ロヴィラ・ベレタ監督作品。アカデミー賞ではスペイン代表として出品され外国語映画賞にノミネートされた。

スペイン版「ロミオとジュリエット」といった趣の悲恋物語。スペインらしく主要キャストがフラメンコの踊りを舞うのが楽しい。カルメン・アマヤをはじめとするダンサーが多く出演している。

現在ではDVD化されておらずVHSで視聴。これはもう少し再評価されてもいい作品だと思うけどなぁ。灼熱の大地で繰り出されるフラメンコ、青年たちの活気あふれる魅力など見どころのある作品だった。

ロミオとジュリエットのように敵対する家に生まれたラファエルとフアナ、彼らの悲運な運命を描いている。短い尺でよくこれだけまとめた。新鮮味はないストーリーだが演者たちの生き生きとした体躯が魅力的な一作だ。

全編に差し込まれる踊りも情熱的でとてもいいし、手垢のついた物語でありながらその地の利もあって魅力的に映るストーリーもなかなかいい。

現在の日本ではほぼ忘れ去られているような作品であるが、何かの機会に観ることが出来ればオススメしたい一作。印象深い作品になった。

• #第36回アカデミー賞

バルセロナの街に住むジプシーの悲恋を描いたミュージカルドラマ。
この映画はシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」に触発された作品である。
日本では、1991年に東山紀之、牧瀬里穂の共演で舞台版も上演された。

スペインの風景や街並み、習慣や文化に暫し触れることができて満足している。
特にフラメンコの場面は圧巻である。
情熱的で感傷的な踊り、ギター、手拍子、歌が一体となり心動かされた。
フラメンコは人々の生活に根ざした様々な喜怒哀楽を表現したものであると感じた。


「ロス・タラントス 〜バルセロナ物語〜」予告編
https://youtu.be/8mt8nIV0-fw

Los Tarantos (1963) - Carmen Amaya,buleria
https://youtu.be/EwVODokMJYo

• #ラテンビート映画祭

2023.07.26