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ネットワークのsonozyのレビュー・感想・評価

ネットワーク(1976年製作の映画)
3.9
1976年、シドニー・ルメット監督作。
アカデミー賞 主演男優賞(ピーター・フィンチ)、主演女優賞(フェイ・ダナウェイ)、助演女優賞(ベアトリス・ストレイト)、脚本賞(パディ・チャイエフスキー)の4部門で受賞。

架空の大手ネットワークTV局UBSを舞台に、視聴率に踊らされるテレビ業界の狂騒を痛烈に風刺した作品。

UBSの報道番組で11年間ニュースキャスターを務めてきたハワード(ピーター・フィンチ)は視聴率低下により二週間後の解任が決定。
欝状態に陥った彼は、その夜の生放送で翌週の公開自殺を予告する。
放送後大量の苦情が届き、ビールは即座に解雇を宣告されるが、彼の長年の友人でニュース部門の責任者マックス(ウィリアム・ホールデン)は、もう一日だけハワードを登場させる。

ハワードはその放送でテレビ業界の欺瞞を暴露。新聞一面や他局も取り上げ一大センセーションを巻き起こし、視聴率も上がる。
※彼のセリフであり、この後企画される番組で参加者が唱和する、"We're mad as hell, and we're not gonna take this anymore!"("我々はとんでもなく怒っている。もうこれ以上耐えられない!")はアメリカで有名みたいです。

この状況を見たエンターテイメント部門の新鋭プロデューサー ダイアナ(フェイ・ダナウェイ)は、ハワードを使った新番組の企画に熱を上げ、マックスを説得。
ハワードを大衆の怒りを代弁し、現代の偽善者たちを痛烈に非難する預言者とした番組は驚異的な視聴率を記録し、局の利益にも貢献。

ダイアナは、妻と子のいるマックスと不倫関係となり、番組も好調だったが、ハワードの過激すぎる発言が問題となり・・・
衝撃のラストへ。

テレビを盲信する大衆を操作してきたテレビ業界の裏側。
その業界の化身とも言えるダイアナ役のフェイ・ダナウェイのエキセントリックなキャラ。
かつてのテレビの影響力が減少したと言われる昨今ですが、今見てもなかなか面白かったです。
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