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ホーンテッドテンプル 顔のない男の記録のYSKのレビュー・感想・評価

3.2
誰も足を踏み入れないような曰くつきの廃寺や史実を絡めた雰囲気作り、特に日の光もささないくらい霧がたちこめた世界はしっとりとじっとりとしており、見ているこちら側まで居心地が悪く感じるこの世界観はやはり日本独自のものであるし、これはアメリカ人から見ても同じように感じるんですね

ただ和のテイストを前面に押し出してきた前半こそ見どころも見栄えもあったものの、後半になって最後の最後に突然アメリカナイズされたクリーチャーが出てきて、「違う、そうじゃない」とずっこけてしまいました、たぶん佐々木のフォークより落ちたね

そもそも前半だって決して褒められたものでもなく、栃木なら日光でも行けばいいものを古本屋?で見かけたお手製の民話集?に魅入られたのか、計画を変更して変な山奥に向かい、そこの村で見かけたおばあさんに「宿はありますか?」宿どころか民家すらろくにないぞ!「1部屋ならある」あるんかい!
本題になるテーマが神隠しなのか修行僧が殺されたことなのか山中でみつけた狐の石像なのかいまいちどころか全部全てすりっとまるっとごりっとわかりにくいし、わからせようという努力もしていない!古本屋にいた少年が宿でも出てきたり、村のお爺さんが英語がペラペラだったり3人で雑魚寝していたら元々カップルの2人が堂々と対面座位でセックスはじめたり!「見たな?」見えるわ!

まあ頑張ってはいました
あと婦警さん役で黒川芽以さんが出ていたので加点
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