中韓国の殺人を題材とした映画の全体に流れる乾いた空気感。
あれがたまに欲しくなる。
邦画は味付けが根本から足りなかったり。
米国映画は味付けが濃すぎたり。
そんな中、中韓映画はさらりと和食のように作品を観れる気がする。
同じような題材として思い出すのは『手紙は覚えている』
だけど、あの作品に足りなかった物をこの作品は持っていると思う。
主人公が本当にただのおじさんで、市井の人にしか見えないのと、
犯人をボコボコにしまくるのと、
自分も死にかけるのと、
最後にまさか殺した相手が生きていて「記憶を信じるな」ってなるのと。
いやいや、あの死闘もアルツハイマーで作られた幻覚なのか?
若年性認知症になった事ないから分からんけど…。
いやそれじゃあラストの娘を姉と勘違いして…。
でも「娘が来た」
って言ってて…???
こちらの記憶がどんどん意味不明になっていく映画。
見せ方が上手いし、コメディも良い塩梅だし、アクションが多めです。
アイロンでの頭欠損はそのまま前頭葉ってことで、アルツハイマーの暗喩?
だとしたらあの人も主人公と同じなのか?
…なんて深く考えると際限なくなりそう。
娘役が超かわいい。
日本でリメイクするなら主演は内野聖陽で。