「プロレスは勝ち負けじゃない。」
「生きざまなんです。」
あの、あのあのあのあの!
好きなタイプは金髪♡長髪♡筋肉♡って普段言い過ぎてて絶対に信じて貰えないと思うんですけど!
めちゃめちゃ面白い映画でした。てかもうハッキリ言ってそういうヨコシマな目的で見に来たので、ホントに普通にビックリした
棚橋は確かにレスラーとしては逸材だけれども、俳優としてのキャリアは心くんにすら負けてるワケで、まぁ、正直そこへの期待はなかったんですよ。棒読みでもいいんですよ。試合のシーンがカッコよければさぁ
ところがいい意味で期待を完全に裏切られました。棚橋の演技がスゴかったってワケじゃなく、そんなところに注目してしまわないようになってるんですよ。リング外の棚橋からはさりげなく心くんの表情へ誘導されてて、そんで気づいたらリング上の棚橋へとバトンタッチされてる。
映画的な繊細な部分は、心くんが引き受けてるんです。
全然本職じゃない人を、演出をやりくりして違和感なく主役にできるって、相当な手腕だと思いません?
しかも、「ボクシングでも相撲でも同じことができるけど、たまたまプロレスだった映画」でも、「プロレスの試合の面白さを映画の面白さだと思い込ませる映画」でもなく、「プロレスの試合を見ているように、ふたりの生きざまを見せてくる映画」でした。
棚橋と心くんの男ふたりの悩み、成長、生きざまが、どちらも並行で丁寧に描かれているのに、なんでこんなにストレートでスッキリまとめられるんだ。この監督、やるなぁ…
後ろの方に親子がポツンと座ってただけでほぼ貸切で見ましたが、いやァこれめっちゃダークホースですね。だいぶニヤニヤしたり、泣きそうになったりしてた。
私、実はプロレスは実際に見に行ったことないんですが、本とか動画である程度レスラーは知ってるのでニヤニヤしました。この世界から出て来たあとに、現実の棚橋やオカダを見ることのワクワク感。
あのゴキブリマスクが、リアルではこんな人だなんて。キラキラ輝いてるif世界みたいなほうが現実なのかよ!
プロレスって生きざま。元々、ドラマですもんね。
パンフレット読んでたら、棚橋は「セリフが難しい。まずたなはしひろしって自分の名前を言うのがニガテ」とか言っててカワイイし、心くんは心くんで「棚橋さんが現場にいらっしゃる」とかバッチリ敬語まで喋ってる隙なしの完璧な子役だし、なんだかスゴイなこの人たち。
これの舵取りした監督スゴイな。
ははぁ~。パンフレットもオススメです。
あと、この小学生のヒロイン、マナちゃん。
鏡見てるのかと思いました。小学生の頃の私じゃんか。ホクロの位置まで一緒だわ。性癖も一緒。
でもよく考えたら子供の頃は私はチビだったし、小学生の頃はこの性癖なかったわ。このくらいの年齢でプロレスと出会ってたらなぁ!!
でも私なら、オカダよりもやっぱり、棚橋です。
映画に出てくれてありがとう。愛してまーす!