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ボクの悪魔のtoncoのレビュー・感想・評価

ボクの悪魔(2017年製作の映画)
3.8
いま、台湾ボーイズラブが激アツらしい…知らなかった。
もとは日本のアニメやコミックから火がついて、台湾や中国、タイなどアジアで大ブームなのだとか…

本作は、台湾のネットドラマで、純愛ボーイズラブ3部作として公開された作品の一つだそう。いずれも90分弱の作品で、オムニバス的にさらっと楽しめます。公開1週間でソッコー350万ビューを記録したそうな。

全然ノーマークだったんですが、フィルマークスでAyaさんのテンションMAXレビューを拝見して、無性に見たくなりTSUTAYAへ…

3作の中でも一番人気なのが本作。
主人公のイーチェンは、憧れの先輩だったジントンと9年交際していたが、幼なじみと結婚することを告げられ、失意のまま混乱して交通事故に遭い…そこでジントンと出会う前の大学時代にタイムスリップ。二度と辛い思いをしないよう、ジントンと出会わない&思いを受け入れないよう画策するが…というストーリー。

物語の冒頭は、「狙った獲物は必ず手に入れる」執着の鬼のジントンのチャーミングな攻めっぷりと、好きだけど破滅はイヤと逃げ続けるイーチャンのドタバタ劇がほほえましいコメディテイスト。

若手役者が中心に配役されているそうですが、特にオレ様役のジントンは演技の振り幅があってギャップにやられました。バリバリの野獣感、嫉妬、拗ねっぷり、豪快な笑い…からのギャップがとっても良かったです。

油断してたらめっちゃ泣かされました。

ストーリーの見せ方もいいですね。恐らく過去の2人もこうやって惹かれ合ったんだなぁと描かれてくので、後のシーンでそれが効いてくるというか。

ラストの解釈はひとそれぞれ分かれるでしょうね。いまこの瞬間を、大切に生きようってメッセージが詰まった意外に深いドラマでした。
オススメなんですが、チューシーンがとにかく多いのでお気をつけて。
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