真夜中の村に降り立った三人の刑事。Chodenという女性を探していたが、あと一歩のところで逃げられてしまう。彼女は女子修道院院長を殺した第一被疑者なのだ。数年前に村に来たという彼女は"悪霊"と呼ばれており、村に様々な不幸をもたらす元凶とされていた。そんな魅力的なスタートから始まる本作品はブータンに誕生した神秘的かつ神話的なフィルムノワールであり、Dechen Roderの初長編映画でもある。もともとMV監督や広告制作者だった彼女は、2011年に撮った初監督作『An Original Photocopy of Happiness』がブリュッセルは香港で高く評価されたのこきっかけに映画を継続的に作り始めたらしい。ちなみに、日本でもKhyentse Norbu(ケンツェ・ノルブ)作品などのブータン映画は紹介されている。