軽快でユーモラスなような、シリアスで哀しいお話のような、不思議な映画。まさか終始一貫してカンニングをテーマに展開するとは。
始めは、割とおふざけ要素が強い印象で「いやいや絶対バレるでしょ‼︎」なんて笑って観てた。そして段々、階層と呼んで良いのか、貧富の差が生み出す話の展開に胸が苦しくなった。あまり、気分が良い話ではないのかもしれない。後半は、スパイ映画さながらの、盛大なカンニング計画に、ハラハラドキドキしながら見入った。
明るい作品ではないけど、後味が悪い話ではない。気持ちの良い起承転結ぷりといい、なかなか見る機会のない新鮮なタイ映画を楽しめた。
