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バッド・ジーニアス 危険な天才たちのtomoonのレビュー・感想・評価

4.5
こんなに爽やかなクライム映画は無いのでは。

タイの格差社会や教育の現実を背景にしたストーリーなのだが、それ以上に、人としての倫理感や道徳と金銭報酬どちらを選ぶか、という究極の問いを突きつけられる映画だ。

タイの映画と侮っていたが、意外にもカメラワークも音楽もスタイリッシュで、全体のテンポも良く、飽きる暇なく一気に最後まで見られる。
カンニングの方法がどんどん大規模になっていくのだが、主人公リンによるそのアイデアの思い付き方が、さすが“バットジーニアス”という感じ。基本的にはその場でのひらめきなのだが、それがなかなか独創的で、短時間でよく思い付くなと感心した。

しかし相棒のバンクがずっと不憫だったなぁ…笑
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