こんなに爽やかなクライム映画は無いのでは。
タイの格差社会や教育の現実を背景にしたストーリーなのだが、それ以上に、人としての倫理感や道徳と金銭報酬どちらを選ぶか、という究極の問いを突きつけられる映画だ。
タイの映画と侮っていたが、意外にもカメラワークも音楽もスタイリッシュで、全体のテンポも良く、飽きる暇なく一気に最後まで見られる。
カンニングの方法がどんどん大規模になっていくのだが、主人公リンによるそのアイデアの思い付き方が、さすが“バットジーニアス”という感じ。基本的にはその場でのひらめきなのだが、それがなかなか独創的で、短時間でよく思い付くなと感心した。
しかし相棒のバンクがずっと不憫だったなぁ…笑