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バッド・ジーニアス 危険な天才たちのnaitのレビュー・感想・評価

4.1
最初の動機は実に些細で純粋。
でもそれがどんどん自分の意図しない方向へ膨らんでいく。
持っている者と持っていない者。
需要と供給。
それぞれの立場で一発逆転ホームランをかっ飛ばすべく奮闘する。

予告というよりチラシ見て観賞を決めましたが、大正解。
世界共通のカンニングを題材にした話が、これほどまでスリリングで、刺激的な痛快娯楽作だとは思っても見なかった。

タイ映画を観てるって感覚ではなかった。カンニングなんてダメ、絶対!なんだけど、それでもチャレンジしてしまうというのは、どこの国でも通じる普遍的題材なのかも知れませんな。

不可能なミッションにチームで挑む展開は、まさにインポッシブルやオーシャンズ。
テンポやキャラ立てなど、考え抜いて磨き抜いたのがよくわかる。
その行為がもたらす影響の描き方も皮肉が効いていて面白かった。
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