雫

バッド・ジーニアス 危険な天才たちの雫のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

手に汗握るドキドキサスペンス。主人公リンのキャラクターが非常に魅力的で、感情移入してしまった。
やってることはもちろん悪いことなんだけど、リンが不真面目でただ単にお金がほしいからってカンニングに手を染めてるわけじゃない。思わず応援しちゃうし、何より経済的な理由が足枷になって…というところが辛くて辛くて。格差社会とか、現実的でシビアなテーマが描かれていて考えさせられる。
最後の最後も父親の愛情深いところに救われて本当によかった。
バンクが堕ちてしまったのがかなりショックだったけど、未来に希望も持てなくなってしまったあの状況ならそうなるのも仕方ないと思って余計に辛い。リンの決断を受けて、彼もまたやり直すことができていたらいいな。
タイ映画レベル高い!クラシック音楽やペンの音、指の音、足音など音の使い方がとても印象的だった。
雫