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バッド・ジーニアス 危険な天才たちのtokoのレビュー・感想・評価

3.8
頭が良くても家庭環境で将来が決まる時代と言われる中で、貧しくても才能と努力で特待生として入学したリンとバンクには、留学生に選ばれる事が貧しさからへの脱出だったはず。

苦労もせずに親の敷いたレールの上を生きてきた金持ちのパット達は楽に生きる術をお金で買おうとするが、その危うさはリンとバンクをどんどん追い詰めて行きました。

クラスメートから賞賛された事がリンとバンクの正義感を狂わせていったと思う。
テスト場面は手に汗握る展開でハラハラしましたが、どんどんエスカレートして後に引けなくなる2人の姿は何処か痛々しさを感じてきました。
そして、ゲームの様にテストを受ける準備をするパット達にも、親を裏切られないというプレッシャーが有ったと思うけど、そこまでするなら勉強しろよ!と言いたくなった。

結局、失敗しても金持ち達はそれなりに暮らしていくのだろうと想像が出来るけど、リンとバンクには何が残ったのだろう。
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