1987年の南アフリカで労働者を七人を射殺した男。
元死刑看守の青年は裁判に掛けられるが、弁護士はどうやってこの窮地から弁護するのか。
そもそもこの時代は南アフリカでまだアパルトヘイトが行われていた時。
人を人と思わない人権無視であり、集団死刑の場に17歳の少年が連行していく役目なのだから、精神が崩壊するのは当然。
その先に銃殺を行ってしまったという背景。
そこにいかに同情が向けられるのか。
このあとネルソン・マンデラによって死刑は廃止されるが、非道な南アフリカの時代を裁判を通じて浮かび上がらせる行為。
実に硬派な裁判ものだった。