魔女や悪魔と言った存在しない物への恐怖によって民衆が罪の無い人々を処刑していく姿は、達観してみればコメディだけれど現代にも通じる要素がある気がした。
物語としては普通に楽しく見れて村の一人一人の嘘や秘密をうまく物語の展開にいかしていると思った。ダニエルデイルイスとウィノナライダーとの駆け引きやそこに奥さんが登場してからの展開は見ていて凄く面白かった。
けれど映像や演出はイマイチ良くないと思った。余分なカットがある印象だった。
脚本の裏テーマとして50年代に起きたアメリカの反共産主義的集団ヒステリーに対して警笛をならすと言う事もあったらしくそういう意味では、ジョージクルーニー監督作品である、「グッドナイト&グッドラック」を見ているとより面白いのかなと思った。