エアール

ジェラルドのゲームのエアールのレビュー・感想・評価

ジェラルドのゲーム(2017年製作の映画)
3.7
人里離れた別荘
寝室のベッドの上
手錠で両手が支柱に繋がれ自由が利かず、
持病の心臓発作で死んだ夫を目の前に
その夫の死体を貪り食う飢えた野良犬、
幻覚と頭の中の声、
封印した過去とトラウマ、
月夜の怪物と墓荒らし、
恐怖と命の危険、
絶望しかないこの状況下で
ーー発作、脱水、飢え、犬に食い殺される、それとも怪物にやられてしまうか…
さて、どうしましょう 笑

原作はスティーヴン・キングですね。
寝室の、しかもベッドの上というごく限られた空間で
届きそうで届かないもどかしさ、精神的にも肉体的にも追い詰められていく過程、
なかなか見応えありました。


ジェラルド&ジェシー夫妻
ーー夫をブルース・グリーンウッド、妻をカーラ・グギーノ
齢を重ねているとはいえあのスタイルですからね 笑、
マンネリ化した夫婦生活に
”刺激”を与えてマンネリ解消を図ることが目的のようで、バイアグラを飲みやる気満々のジェラルド
ーー残念ながら心臓発作で切ない最期をむかえますけど、
他に人もおらず、
死んだジェラルドや自身の幻が目の前に現れ語りかけてくる、頭の中の声、
問題、狼狽、拒絶、
目を覚ませ、考えろ、このままでは死んでしまう、
12歳からの夢遊病、
手錠でつながれるのは今回が初めてじゃない、
何者かの気配を感じ逃げ出す野良犬、
月夜の怪物、”死の象徴”
ーー現実ではないと疑うジェシー、
皆既日食と父と秘密、
血液をオイル代わりに
ーー手首においては神経が麻痺していて痛みを感じない、出血多量になれば死ぬ、
墓地を徘徊する男
ーー装飾品の窃盗、遺体損傷、
怪物は実在するのか、
過去と向き合い、決断の時がせまる…。


ケイト・シエゲルや幼いジェシーを演じたキアラ・オーレリアが
印象的でしたね。
自分らも試す機会あったら気をつけないと 笑
エアール

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