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30年後の同窓会のkioのレビュー・感想・評価

30年後の同窓会(2017年製作の映画)
4.1
30年撮り続けてたらどうしようかと思ったけど、流石にそうではなかった笑。
そして観終わって考えてみると、30年間撮り続けてない、物語上空白期間があることこそがこの話にはとてもよかった‥‥。

この話を一言でまとめるのがわたしにはむずかしい。あえて言語化するなら、色んなことを〝受け入れる〟話だと思うけど違うかな。

息子の死を受け入れる、誰かの助言を受け入れる、自分の過去の後悔を受け入れる。そんな話だったかと。

本筋ではないのだけど、私事だけど、息子がいるので「取り返しのつかない何か」が起こりうるというのがとてもとても怖かった。
夫もわたしも自分の身は自分で守れて、これまでの人生で取り返しがつかないと思ったことは大したことではなった。
でも息子は自分でまだ身を守れないので取り返しがつかない事態になりうるし、恐ろしいことにそれはわたしの手を離れるくらい大きくなっても起こるんだなぁと‥‥

ドクは父親として落ち度がなくて、落ち度がないのに息子を失っている。それはフェアだけどすごく悲しいことだな‥‥。
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