丸の内ピカデリーにて鑑賞。
河瀨直美監督とジュリエット・ビノシュが組んだ奇跡的な映画。
物語の舞台は、奈良であるが吉野の山奥。
都会生活に疲れた男(永瀬正敏)が「森を守る仕事」をしていると、「Visionなる物」を探しにフランス人女性(ジュリエット・ビノシュ)が通訳女性と一緒にやってきて、不思議な生活が始まる。
何とも綺麗な景色!
その中で繰り広げられる不思議な物語。
夏木マリが好演しており、踊りが見事。
「1本の大木をめぐる映画」と言えば、黒沢清監督の『カリスマ』を思い出すが、この映画の「1本の大木」は森の中の1本であるが、大いなる存在感。
綺麗で、不思議な映画であった。
また、終映後に河瀨直美監督、ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏などの舞台挨拶あり、「列車の中でジュリエット・ビノシュが涙流すのは脚本になかった」という河瀨監督の言葉に驚いた。