カメロン

新きまぐれオレンジ★ロード そして、あの夏のはじまりのカメロンのレビュー・感想・評価

2.5
回想シーンで前回の劇場版「あの日にかえりたい」が使われているので地続きの作品と思われる。
ただ前作と監督が違うためか設定は原作寄りになっている。主人公の超能力設定が復活し、前作で壊滅させた三角関係を(力技で)復活させている。おそらく監督は前作はなかったこととして本作を作りたかったことであろう。大人の事情というのは大変である。

前作から3年後の世界ということでキャラが大人になっている。それはもちろん構わないが、作画が別の人になっているので違和感が加速する。妹分のひかるにいたっては髪型がショートからロングになり、背も伸びてグラマーに。もはや別人である。

ストーリーは19歳の主人公(恭介)が3年後の世界にタイムワープしてしまうというオレンジロード的にありそうな設定。そして3年後の恭介は戦場カメラマンとして生死不明というオレンジロード的になさそうな設定。優柔不断な恭介がいつからそんなタフガイになったのであろうか。

事実3年後の恭介は「今の俺ならひかるちゃんとも(三角関係的な意味で)うまくやれる」と豪語する。さすが戦場のカメラマン。タフガイ。しかし前作から地続きと考えるとただのクズ人間である。

大人になった演出というのが下品(下ネタ)でしかないのは残念。
そういう意味では前作の演出(三角関係の清算)の方がよほど成長している感がある。
カメロン

カメロン