ボロロボ

点のボロロボのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.7
以前からClip!したままだった当作をアマプラで発見。

ウチのカミさんは現役の美容師(実家は理容店)。
カミさん曰く「髪を触る行為は信頼感を得やすい」とのこと。話し上手で聞き上手の美容師や理容師に対してお客様は気を許しやすく、私的な相談を受けてしまうことも多いとか。

そういうことを踏まえると、この短編が表現しているものや情感が何とも甘美でエロく思えてくる(想像が逞しすぎるかも)。

お話の前。
幼少期の二人はどんな関係だったのか。ともえの実家と高志の理容店を繋ぐあのシール。
高校時代の二人はどんな関係だったのか。
高志の妻と子供はどこに?

お話の後。
あの二人はどうなるんだろ?

ていうか。
「ねえ、前髪も切ってよ」が意味すること。
瞬間ブラックアウトする意味。

高志とともえ。
再会した二人のぎごちない様子が非常に味わい深い。

タイトルとなっている「点」は、ともえのうなじにあるほくろのことだけじゃなく、お話に放り込まれているいろんな要素を示しているよなあ。点は繋がって線になる、と期待している。



僕は、顔剃りも肩揉みも鼻毛切りもしてくれるいたれりつくせりの理容店(いわゆる床屋)が大好きだったのだけど、妻が美容師の仕事を再開して以来、かれこれ20年以上利用していない。整髪にお金がかからないというメリットは大きいけど、久しぶりに理容店のお世話になってみたい気になった。

それにしてもあんな理容室をよく見つけたよなあ。
ボロロボ

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