まん

V.I.P. 修羅の獣たちのまんのレビュー・感想・評価

V.I.P. 修羅の獣たち(2017年製作の映画)
2.0
エグめの非道なシーンは「The韓国」という感じ。よくもこんなシーンを撮れるもんだ…、といつも思う。で、それが観たくて韓国作品を観る。

肝心な内容はというと、そうでもない。

政治的な権力を出し抜くための捜査力で切り札的に証拠を発見できるか!?というのがハラハラポイントになるはずのストーリーだけど、あまり上手に演出できていない。

悪役の怖さも、瞬発力はあるけど定着させきれていない。「雰囲気だけ」感が拭えない。何をするか分からないキャラを創れていない。そうしたいのは分かるけど、ただの顔芸で終わってる。残念。

チャン・ドンゴンのキャラ変も急すぎて説得力がない。文脈をもっと丁寧に作ってほしかった。

「こういう風に創りたいんだろうなぁ」は伝わってくる。伝わってくるだけに「そういう風には創れてないんだよなぁ」という思いになる。

女の子が死に際に涙を流すシーンは「さすが…」と唸った。
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