2日続けてドイツ映画を鑑賞したのですが、意外とこういうコメディタッチな作品も多いということを実感しました。(勝手にドイツ映画は暗くて重厚なイメージがあったのでσ(^_^;))
今作は、とある裕福な家庭が難民の青年を受け入れるというお話です。
とりあえず登場人物たちのクセがなかなか凄いです。
・父親はプライドの高い医者。旧石器時代の化石。
・母親は元教師。ヒマを持て余す。
・息子はキャリア邁進中の弁護士。家庭を顧みない。
・娘は拗らせ女学生。31歳で自分探し中。
・孫は12歳マセガキ。夢はヒップホップアーティスト。
それぞれがちょっと面倒なタイプで問題を抱えています。
そこで登場する難民の青年が唯一の癒し系?というか、多少ズレてはいるものの、勤勉で好青年。
彼が果たしてバラバラの家族のパイプ役となるのか?
まあストーリーはありがちと言えばありがちです。コメディとしても振り切っていないのでクスクス程度。
でもベタなストーリーながらもテンポは良く、物語の収束具合も良いです。途中出てくるちょっとした幾つかの伏線も上手く回収されていきます。
日本人にはあまり馴染みのない難民問題や人種問題、宗教問題なども巧みに取り入れられているので最後まで飽きることなく観ることができました。
最後はちょっぴりハートウォーミング。エンドロールまで笑いを忘れません。
嫌いじゃなかったですね。(^^)