はじめてのおもてなしの作品情報・感想・評価

はじめてのおもてなし2016年製作の映画)

Willkommen bei den Hartmanns/Welcome to Germany

上映日:2018年01月13日

製作国:

上映時間:116分

あらすじ

「決めたわ。難民を一人、受け入れるの」。ミュンヘンの閑静な住宅地に暮らすハートマン家の豪華なディナーの席で、母親のアンゲリカがきっぱりとそう宣言した。教師を引退して生き甲斐を見失った彼女は、医師としても男としても現役にこだわる夫のリヒャルトと、ワーカーホリックのあまり妻に逃げられた弁護士の息子フィリップの反対を押し切って、ナイジェリアから来た難民の青年ディアロを自宅に住まわせる。31歳にして未だ…

「決めたわ。難民を一人、受け入れるの」。ミュンヘンの閑静な住宅地に暮らすハートマン家の豪華なディナーの席で、母親のアンゲリカがきっぱりとそう宣言した。教師を引退して生き甲斐を見失った彼女は、医師としても男としても現役にこだわる夫のリヒャルトと、ワーカーホリックのあまり妻に逃げられた弁護士の息子フィリップの反対を押し切って、ナイジェリアから来た難民の青年ディアロを自宅に住まわせる。31歳にして未だ大学生で“自分探し”真っ只中の娘ゾフィと、12歳にして“一流ラッパー”を目指すフィリップの息子バスティは、心優しいディアロとすぐに仲良くなる。しかし、近隣の住民の抗議が極右の反対デモに発展、一方で一家はテロ疑惑をかけられ大騒動に!さらにとどめに、ディアロの亡命申請が却下されてしまう。果たして、崩壊寸前の家族と、天涯孤独の青年は、平和な明日を手に入れることが出来るのか──?

「はじめてのおもてなし」に投稿された感想・評価

紫式部

紫式部の感想・評価

4.1
ドイツのミュンヘンの閑静な住宅街に住むハートマン家 が、ナイジェリア難民のディアロを受け入れるが・・・

難民問題ではなく、一見円満そうに見える裕福なハートマン一家の家族問題が中心の笑えて考えさせられるヒューマンドラマです。

元教師の母親と引退間近な医師の父親、息子の面倒をみる弁護士の息子と未だ自分探し中の30過ぎの娘
同居するディアロから見るドイツの人達の考え方や生活習慣の違い、難民に対する偏見等も面白可笑しく描いてますが、ナイジェリアでの出来事、難民にならざるを得なかった体験には辛くて悲しくなりました。

邦題、おもてなし!?
Raonosuke

Raonosukeの感想・評価

3.9
2018年映画初め。ヨーロッパの移民問題をテーマにしたホームムービー。テーマが重たいのでそういう作品になるかと思ったが、ユーモアと笑いに溢れた良作だった。ドイツは寛容の国だという。日本もそして自分もかくありたいと思った。
mie

mieの感想・評価

-
すごく重いテーマと思うけれど、重くみせない。

夫婦間の問題はすごく「あるある」だなと思った。

難民の彼の境遇は聞いていて泣けてくるし、ボコハラムってそういう意味なのかと初めて知った。
移民問題がテーマと思いきや割と家族の話だった

もはや修復不可能な家族のもとに現れた純朴な青年によって家族の絆が回復していくほっこり良い話でした

移民問題をプロパガンダ的な要素を含みつつコメディタッチに描いているので見やすかったです

ただそもそも論になってしまうのですが移民問題をライトに扱う必要あるのかなと個人的に感じてしまった

デリケートな問題なのだから細心の注意を払って描いたほうがよかったんじゃないかと

家族の絆を確かめ合うための方法として移民が使われた感じがしてちょっと個人的に腑に落ちなかった部分がありました

これからこの問題を一緒に考えていこうっていう導入的な役割はしっかり担っているしコメディとして面白いので肩肘張らずに見れてよかったです
2018-5 シネスイッチ銀座にて。ドイツだからできる技。難民問題を学ぶには良い。
ココ

ココの感想・評価

4.0
とっても良かった

語り難さを語るには、時にユーモアが必要?
Hirozon

Hirozonの感想・評価

3.8
2016年度ドイツ映画興収No.1の実績に違わない素晴らしい作品

ドイツ内の難民問題についてというよりかは受入先の家族がストーリーのメインとなっており、それぞれにちょっとした問題を抱えている家族が難民を受け入れたことによって、「家族×難民」で起きる出来事を経ていくことになる。

コメディ要素を取り入れながら、時に厳しい実情を交えて進むストーリーは見応えあり。
ナナ

ナナの感想・評価

3.6
笑えて楽しい気持ちになって、久しぶりに頭を使わずリラックスして観た。
そうだ、映画って娯楽だったって思い出した。

それに、現在の問題もしっかり捉えていて映画というものの醍醐味を正しく詰めた感じだった。
【記録】
さすがドイツだね
こーゆー家族のドタバタってほっこりする
でもこの邦題はちといけてない気がするな
KKMX

KKMXの感想・評価

3.6
ギクシャクしている家族の中に純朴な難民がやってくることで家族の絆が深まって行く…というベタなハートフルコメディであり、それがまた本当にベタで大雑把な展開なので中盤までは実に苦痛でした。「マズい映画を選んだ、邦題がすべて平仮名である段階で気づくべきだった」と後悔してました、中盤までは。

主人公のナイジェリアからの移民ディアロは品行方正で、天使のような善人です。その佇まいにリアリティを感じられず批判的に観ていましたが、中盤で語られるディアロの過去にムードは一変しました。
難民になることを余儀なくされたディアロの壮絶な過去。そのプロセスを詳細に知ったとき、心が潰れそうになりました。恥ずかしながら、ボコ・ハラムのことは名前くらいしか知らなかった。

「難民」というビッグワードで語ると、どうしても偏見が入り込んでしまうが、ひとりの人間として相対すると、印象は異なっていきます。
おそらくドイツでは、「難民を偏見なく受け入れましょう」的なスローガンが掲げられていると思われます。でも、異質な存在が入ってくるんだから、偏見持つにきまってます。しかし、このような映画で、難民であっても我々と同じ人間なんだ、という当たり前だが忘れがちな事実を思い出させてくれる。そして、この作品の柔らかいタッチは、家族で観やすく若年層に影響を与えやすいと思われます。

なので、本作品は啓蒙映画だと思いました。ほぼ同じ時期に公開されていた難民映画「希望のかなた」を撮ったアキ・カウリスマキは上手くいかないだろうが啓蒙的なニュアンスを入れたかった、みたいなことを言っていたと思います(ウル覚えですが)。ヨーロッパでは本当に切迫しているのでしょう。どこまで上手くいくかはわからなくても、全力を尽くして共存を目指さねばならないのだな、と感じました。

本作は本当に雑で、リベラルっぽい雰囲気のクセに古臭い価値観を押し付けてくるなど、興醒めしっぱなしです。ギャグも寒いし、音楽も甘ったるい。だが、ディアロの過去だけは丁寧に描いてます。その結果ディアロの品行方正さにリアリズムが生まれました。難民問題啓蒙映画としては上手くいってる部類に入ると思います。

難民映画というジャンルができてきていると思いますが、やがてグッと成熟した作品群が生まれてくると思います。本作は黎明期に問題提起した作品として歴史的に残っていくような気がします。
(一方、希望のかなたは黎明期でありながら名作、さすが巨匠カウリスマキ、として語られるでしょうが)