MinaMi

はじめてのおもてなしのMinaMiのレビュー・感想・評価

はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)
3.0
「ドイツ映画は明快であるが、単純ではない」と思っている。本作においても、移民というドイツが抱える社会問題を明快なテーマにしつつ、人間関係の機微を繊細に描いている。
ナイジェリアからドイツに亡命してきた難民の青年と彼を受け入れることになった家族の物語。一家は、医院長の夫と専業主婦の妻、弁護士の息子と小学生の孫、大学生の娘、という一見何不自由ない幸せな家族。しかし実はそれぞれが深い悩みを抱えていて崩壊寸前の状態。そこに難民支援として受け入れられた青年が家族の問題を解決していく。
真面目な社会派映画のようなテーマだが、あらゆるシーンに笑いが散りばめられているので油断して真面目に見ていると噴き出してしまう。笑いながら、真面目に移民問題を考えて、最後は心が温まる、一粒で三度美味しい映画。

・脚本 7/10
・演技 6/10
・演出 6/10
・音楽 5/10
総合点 24/40
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