なかなか面白い角度から江戸時代の乱世を描く作品。
「猫のぉぉ、のみぃぃ、とりぃまぁっしょぉぉい！」ウケる。笑
そして、このキーアートはとてもそれっぽくてインパクトあって好き。
阿部寛さん、豊川悦司さんの2枚目の2枚看板で、江戸の下層の猫の蚤取り業。
にしても、この2人も、寺島しのぶさんも、基本的にはコメディなのに、体張りすぎ。コメディなのに官能なシーンも手を抜いてないからそのギャップに逆に何かソワソワドキドキする。
テルマエロマエ的な阿部さんの頭の中の声とか、松重さんの妙に甲高く、テンション高いお殿様役とか、かと思いきや、桂文枝さんが一番生真面目な役を演じてるとか、風間杜夫さんと大竹しのぶさんが〝あえて三文芝居がかったそれっぽい町民夫婦〟とか、腹を空かせてひもじい斎藤工さんとか、豪華キャスト陣の使い所もなかなか破天荒な配置ぶり。
唯一、この破天荒さの中だからか前田敦子さんが妙に役にハマってる気がする。いつもならそこが気になるところになりそうなのに、サラーっと腑に落ちてしまう。
シレッとジミーちゃん出てたり、何か色々凄いことを増やし過ぎて凄さのインフレが起きてて、設定も時代背景も身の回りで起きることも逆に凄いことのはずが凄くないような感じで始まり、そして、終わっていった感じの作品。
