Yoko

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのYokoのレビュー・感想・評価

4.0
サノスの所業によって消えた人々が舞い戻り、残された人々と5歳の差が発生していながらも徐々に社会はそれに順応していた。
そんな中、化学を学ぶという名目でヨーロッパ旅行の話が恋心を抱えるピーターに舞い込み…。


MCU23作目。
『エンドゲーム』で一つの時代が終わった後、興行的にもある種プレッシャーが大きかったであろう今作。
『ホームカミング』の時もそうだったけども、スパイダーマン作品はやっぱり綺麗にまとまっているな~。
ピーターパーカー自身にも浴びせられていたポストアイアンマン的視線、そこからやってくるプレッシャーもはねのけ、また一つの成長物語を見せてくれた。

『ホムカミ』のヴィランは強大な悪というよりも、一民間人ということに虚を突かれた覚えがあるが、今作もなかなか興味深い。
終わって振り返ると、今作のヒーローもヴィランも「とある故人」の呪縛に苛まれていたという点で、表裏一体だったのではないかと思う。
期待の呪縛と、毀損の呪縛。
そんな二人の差がついたのは、その呪縛に対して自分を解放出来たか出来なかったの違いであろう。
もとより呪縛の中身がそれぞれ違うために解放の難易度には差があるものの、成長するためには過去への拘泥ではなく、如何にして前を見据えることが出来るかという話だろう。

『エンドゲーム』でもうMCU見るのやめよっかなとも一時期思っていたはいたが、なんだかんだ見始めたらまた熱が再燃。
フェイズ4どないなんねん。
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