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グレタ GRETAのクリームのレビュー・感想・評価

グレタ GRETA(2018年製作の映画)
3.9
ひぇ~、ユペール様、流石でございます。まるで当て書きされたかの様なハマり役にゾクゾクしました。正直、ジャケ写だけで展開が想像出来てしまいますが、それでも全然、ユペールの演技だけで楽しめるサイコスリラー。リアリティに欠ける部分がコメディっぽくもあるけど、十分楽しめました。評価は、ユペール加点です。

ある日、地下鉄でバッグの忘れ物をみつけたフランシスは、善意から持ち主の女性グレタに届けます。年の離れた彼女に亡き母親を重ね、友人として仲を深めて行くのですが、フランシスはキャビネットの中に沢山のバッグを見つけ凍りつくのでした…。



ネタバレ ↓



バッグは全て、フランシスが拾った物と同じで、拾った人の名前と連絡先が付箋で貼られていました。怖くなり、逃げ帰り、その日から、グレタと距離を取ろうとしますが、グレタの連絡攻撃、付きまといがエスカレートして行きます。店に現れ、友人エリカにまで被害が及びそうになります。
フランシスは、グレタの娘のカウンセラーだった女性から話を聞きます。娘はフランスにおらず、グレタに幼い頃から厳しいピアノのレッスンを受け、木製の箱に入れられる等の虐待を受けていた。呪縛が解けずの何年か前に自殺していた。
フランシスは、グレタに今迄の事を誤り、暫く旅行に行って来ると芝居をします。そして、部屋へ帰ると温めたミルクの中に薬が入っていて動けず、グレタの家に連れ去られます。
グレタは、隠し部屋の木製の箱にフランシスを閉じ込めました。
友人と父が探偵を雇いグレタを突き止めますが、彼女は探偵を撃ち殺しました。
グレタは次のターゲットを見つける為、バッグを置いて、去ります。バッグを発見した女性が家を訪ね、一緒にコーヒーを飲むとグレタの体が言う事を効かなくなります。女性はエリカで変装していました。フランシスを救出し、2人はグレタを木箱に入れ、警察を呼びその場を去るのでした。

フランシスの勤め先の店の前で、ずっと見つめ続けるユペールは、それだけで充分怖い。正直、突っ込みどころが多い作品です。監禁中2人で料理をしている時にフランシスが、グレタの指を型抜きで切断し、グレタは冷静に痛いと言いながら切り口に痛み止めを打ったり、逃げようと思えば逃げられそうなのに逃げないフランシス等、あり得ないし、都合が良い。それでも楽しく観れるのは、やっぱりユペールのストーカーが素敵過ぎるからだろう。
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