このレビューはネタバレを含みます
映画に関して1つひとつのディティールが美しい。
背景と人 シンプルな写りなのに
美術館で絵画を見ている様なバランスがとても良かった。
音に関しても無駄な効果音などは無く
日常の音そのものが挿入歌であり
自然の音をこんなにも濁らせずスッと届ける様子に拘りを感じました。
ただストーリーがとても平坦
もはやストーリーは存在しないくらい日常を写していた。
何でもかんでも衝撃のラストとポスターに書くのはいかがなものかと思う。
重い映画を好んで観てるせいか、、
さほど衝撃的でもない、、
そして父親は始まりから終わりまで悪者。
もう少し父親の悲しみや家族を想う様子を強く描いて欲しかった。
そうすれば最後のシーンも更に胸を痛めたと思う。
ストーリーではなく、映画と音を楽しむ映画だなと思います。