レンタルビデオマン

ジュリアンのレンタルビデオマンのネタバレレビュー・内容・結末

ジュリアン(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

終始淀んだイヤな空気感が伝わってきて、元夫の化けの皮が、少しずつ剥がされて最後は爆発する。誤解を恐れずに例えるなら、すごくリアルなシャイニングとでも言えるような作品でした。
フランスではDVが大きな社会問題として扱われているようで、それを極端な表現で描いていてわかりやすさはありました。

ラストシーン、向かいに住む老婆が静かにドアの鍵をかけるというのが、フランス社会に対しての皮肉にも感じられました。日本でも同じように見て見ぬ振りはよくあることで、世界的なそういう不寛容な社会に対しての問題提起としても捉えられると思います。