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共犯者たちのmeikoのレビュー・感想・評価

共犯者たち(2017年製作の映画)
4.9
見に行ってよかった。
思うことたくさんあった。まず正論をぶつける重要性と強さ。バチンとぶつかるより相手の懐に入り込め、という教育をわたしはこれまでの記者生活で受けてきた。正論で真っ直ぐ質問すると、他社の記者に馬鹿にもされた。でも韓国では違うんだ、というのが新鮮な驚き。ものすごく大きな声で、はっきりと正論を叫ぶ。そうすればするほど、たとえ相手は答えなくても、相手の狼狽る様子、答えられない様子がよく分かる。どうしてこんな怖いことに耐えて、こんなに大きな声で叫べるんだろうと思ったけど、それはこんなに仲間がいるからなんだなー、というのもジンとくるところ。出した原稿を煙たがられ続け、心折れそうな自分やったから滲みた。社内での仲間がいま、切実に欲しいから、どっか羨ましい。
だから、あんなに声を張り上げて「社長退陣」を叫んでFacebookにあげて、でも「もしだれも続いてくれなかったら...」と言って涙ぐむ記者の姿見て、あぁこの人だって怖いんや、そりゃそうやんな、って思ってこっちも我慢できず泣いた。彼らを支える市民の後押しも大きい。だれともぶつからずに、なるべく波風たたないように、社内で生きて通用するのはもはやこの国だけなんじゃないかな。こんなふうにするとしたら怖いし寂しいしつらいだろうけど、自分が良いと思うのはやっぱり、この人たちだなと思った。