【誰かに会いたくなる映画】
亡くなるまでのおよそ30年間、庭に生息している虫や、動植物を観察して描き続けた洋画家熊谷守一をモデルに、晩年のある夏の1日を描いています。
30年間、家の敷地から一歩も出ていないと言われている、モリカズ。
だからこそ、そんな彼に会いにたくさんの人が来るんです。
みんながどれだけ、守一をリスペクトしていて、守一のことが好きで、守一に会いたいと思ってここに訪ねてきているのか…
とても温かい映画なんです。
大きな事件とかはありません。
でも、懐かしい気持ちになったり、ほっとしたりする。
緑がいっぱいある庭の風景や、そこに太陽が燦々と降り注いで、虫がとび、生き物たちが歩いている…
ストーリーがゆるりと流れ、言葉数もすごく少ないのに、要所要所に、ジーンと来る言葉や、考えさせられる言葉があるのが、この映画の魅力。
きっと誰かに会いたくなるはずです。
