Sano

ジョン・ウィック:パラベラムのSanoのレビュー・感想・評価

4.0
バカアクション映画ここに極まる。
1と2はまだまともなアクション映画ですみたいな顔をしていた『ジョン・ウィック』だが、3である今作では完全にギャグとアクションの見本市であることを作り手が認識した感がある。

雨が降りしきるネオン街のスシバーで、きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲を背景にフグの肝を食べるシーンとか、ギャグ以外の何物でもない。登場人物のキャラもやたら味つけが濃くなっており、胸焼けするレベル。

ストーリーも「そうはならんやろ」の連続で、砂漠に行って指まで切り落としたのにあっさり心変わりするシーンは、アクションだけを見に来た観衆でもドン引きさせる展開。
しかしお前は映画を見に来たのではない、『ジョン・ウィック』を見に来たのだ。と思い直せばどんな理不尽な展開でもついていける。

唯一の不満は、アクションが多すぎて個々のシーンの練度が低い点。一部はカメラテストレベルだったのはなんとかしてほしかった。
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