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ジョン・ウィック:パラベラムのbayashiのレビュー・感想・評価

3.8
【前作の終わりから始まります。1作目から見る事を勧めます】

裏稼業達の世界観は2作目で少し垣間見る事が出来ましたが、今回ではウィックとは何者なのかが少しだけ分かります。
相変わらず『悲劇の殺し屋』感が満載です。
造語?他国文化? 何なのか良くわからない単語もあったんですが、聖書の内容に沿った演出もあるので宗教用語なのかも?

絶望的な状況に陥ってしまった2作目の終わりから始まり、とにかく逃げる所から始まります。
逃げ切るために、前作で自分が巻き込まれる要因を作った『他者との借り』というモノに頼らざるを得ないのは因果なものです。
主席連合へ許しを請うウィックと、ウィックを手助けした者への粛清が進むのを見ると、「結局ウィックも殺しスキルがあるだけの人間なのか」というイメージが強くなります。
ホテル内での対峙ではさらにそのイメージが強まります。
アクションシーンは言わずもがななのですが、戦闘演出が芝居がかりすぎて何か違う感がしてました。雰囲気は陰鬱なのに戦闘がコメディ。
最後は最後でお互いに疑心やら禍根を残しそうな感じの、明らかに次回作に向けての締め方でした。

4作目はコロナもあって製作が遅れていますが、今作では薄かった復讐心がまた沸き出てきそうで楽しみです。
今度のウィックの矛先ははたしてどこに向くのやら。
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