RyoS

さびしんぼうのRyoSのレビュー・感想・評価

さびしんぼう(1985年製作の映画)
3.6
さびしんぼうを観た翌朝、大学のサークルの写真を見返したのは必然だと思う。高2設定にちょっと驚いたが(中2くらいだと思ってた)、ストーカーと言われる心配なく好きな子を追いかけられた時代がちょっと羨ましい。

ちょくちょく挟まれるリアリティの無さが大林監督の味な気がした。バク宙に代表される数々の無駄が青春で、隙あらばスマホが無駄を埋めてくるこの時代に生まれたことをちょっと憎く思う(無駄なバク宙で映画自体が真面目になりすぎないという効果もあると思う)。そしてそんなスマホの最大のメリットであるいつでも人と繋がれるというのを自分が今まで活かせなかったのも悔しい。

尾道の街並みと俯瞰ショットの相性抜群。鎌倉や神奈川県松田町にも似たような地形があるが、街並みが映画の世界を形作っている映画はとても好き。
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