前半が面白かったな
ポン・ジュノって社会や人間を風刺してるわけでも模写してるわけでもないんだよなー、この独特の距離感というか視点。
強いて言うなら現実を風刺したり模写したりする映画自体を風刺したり模写したりしてるのかな。だから実はポン・ジュノの映画って社会や人間からかなり遠いところにあるって感じがするな。「映画」という層を一枚噛んでるってことに執拗なほどに自覚的だから。
座・高円寺は行けなかったけど、坂手洋二さんの授業をリアルタイムで聞けていてよかったと思う。
映画・演劇はどこにあるのか。それはもちろん、人によって違う。どこにあるのか、っていうことを探しつづける。もしくは、そこにあったから、そうなっているということに気づく。人間にとって社会がなくてはならないものであるのと同じように、演劇だって映画だって、なくてはならないものである。いやむしろ、社会が社会であるためにはそれを必要不可欠であるよね。
