ほえる犬は噛まないの作品情報・感想・評価・動画配信

「ほえる犬は噛まない」に投稿された感想・評価

たぬー

たぬーの感想・評価

3.5
団地のうるさい犬に悩まされる年上の妻の尻に敷かれる貧乏な文系学者と、その団地の管理事務所の事務員の女の子の話。

ポンジュノの処女作。
犬が色々酷い目に遭うシーンが多く、犬好きには辛い映画。地下室にこっそりと住み着くホームレスはパラサイトの元型を感じる。

ポンジュノは印象に残るシーンを撮るのがうまい。巨大な団地の見せ方や小さな文具店でペドゥナと友達がくっついてラーメンを食べたり寝転がったりするシーン、犬を投げ捨てようとするシーンなど記憶に残る。
生々しいリアリティのある描写がずっと続いた末の映画的なクライマックスは劇的すぎて笑ってしまう。
学者は結局断罪されずに終わるが、生涯罪悪感を拭えないだろう。

ペドゥナかわいい。
おもしろいおもしろくないの前に、やっぱり犬とか動物が意味もなく殺されたり酷いことされてるとただただ悲しくなってしまうから、あんまりのめり込めなかった
フランダースの犬は韓国でもメジャーなのかな?愛犬家は見てられないだろうなあ。1つの作品にいろんな風刺が込められており、シニカルな作品です。
冥土

冥土の感想・評価

4.3
ポンジュノ監督はこの頃から社会への批判を映画の中に織り込んでいたんだね
HAL

HALの感想・評価

4.6
癖の強いキャラは多いけど、話は割ととりとめがなくて、でもなんでこんなにずっと面白いのか。

ペドゥナの黄色いパーカーや鼻血を止めるためのティッシュがその後男が着る黄色いレインコートに転移していったり、クルミ100個がコンビニまでの100mになりそのままトイレットペーパーひと巻き分に変わったり、同じモチーフが繰り返されたり変化を続けていく視覚的なパズルのような物語の語り方がすごい。アカデミー賞を取った『パラサイト』も別のテイクの台詞を繋ぎ合わせたり超絶技巧の映画だったが、ポンジュノは昔から芸達者でしかもエモーショナルなシーンもバシバシ撮れる人だったんだなと舌を巻いた。煙草ばっかり吸ってる女友達と車のサイドミラーを飛び蹴りで壊してそれを抱えたまま地下鉄の隙間でタバコを吸って友人にもたれて眠るとか、物語的には全然必要なさそうなのに超良いシーンなんだよな。まぁ、ポン・ジュノ映画的にはサイドミラーはむしろトレードマークみたいな小道具でもあるけど。

後から原題が『フランダースの犬』だと知ってビックリしたのと、なんだかツインピークスを見てるような気持ちにもなった。ヤバイやつだらけなようでいてみんなそれ以上に「普通」である、みたいな感じ。地下でたまに犬食をしてる警備員のおっちゃんとか。しかし、良い韓国映画は相変わらず心を抉っていくな……映画を観た後の切なさの度合いが切迫していて呆然とする。
Takeyan

Takeyanの感想・評価

3.7
ポンジュノの作品は、いつも「解決させないで視聴者に投げる」エンディングを用意するので、余韻がとても強い。

犬×捜査×格差とストーリーがどんどん広がる。

音楽が印象的。観た作品の中では一番アーティスティクな味が濃いかも。

韓国の格差、底辺の生活や風俗描写が描かれていてとても勉強になる。

ほんと面白い。
でこ

でこの感想・評価

-
一つのジャンルに絞られていない
柔軟で面白い作品でした。
コメディとシリアスのバランスがよく、
軽すぎず重すぎずって感じで好きでした。
ペ・ドゥナのナチュラルな演技も
キュートでいいです。
440

440の感想・評価

3.4
約20年ぶりに再鑑賞。

①ペットを飼っちゃいけないマンションで犬を飼う住人。
②その犬の鳴き声がうるさいからと殺そうとする男。
③その犬を食べるため鍋を作るマンションの警備員。
④食べようとした犬鍋を横取りするホームレス。

とにかくこの作品の登場人物ってモラルに欠けてるなぁって人のオンパレードで正直笑えないしほんとイラつく。

初期の作品だからパラサイトほど洗練されていない。
でも社会における立場の差とマンションの構造を見立ててたり、地下でホームレスが住んでたり犬食ったりしているのとかもパラサイトでやってる事と一緒な気がした。
昔観た時は全然わからなかったけど。

ただあの結末は、何か観客へのメッセージがありそうな気がするなぁとずっと考えてたが、今回も観終わった直後は全く分からなかった。
でもその後に原題が「フランダースの犬」という事を知り、ちょっと理解出来たような気がします。
韓国のとある団地を舞台に住民の飼い犬が次々と失踪する事件が発生。住民の大学非常勤講師と管理事務所で働く冴えない女性の2人の目線を中心に展開される物語。

今や韓国のみならず世界でも最も注目されている監督の1人、ポン・ジュノのデビュー作。後の代表作に繋がる才能がこの時点でいくつも伺える作品でした。

団地の地下で密かに隠れ住む人間や、印象に残る路上の消毒の演出など「パラサイト 半地下の家族」にも通じる場面がいくつも。相次ぐペットの犬の失踪事件を軸にしながら、サスペンスやコメディ、ちょっとしたアクションやドラマなど様々なジャンルを織り交ぜる手腕もこのデビュー作から確立。

流石に新人監督らしく、ごった煮でちょっと荒削りな感じはありましたが、作品自体のインパクトは21年前の当時からすると、かなりあったと思います。

後に多くの作品で名演技を披露するペ・ドゥナの初主演作でもある本作。色々と抜けていながらも犬を助け出したい一心の主人公の演技はお見事。

韓国の悪習や格差社会にも一石を投じる内容で、見応えはかなりありました。「パラサイト 半地下の家族」でポン・ジュノ監督が気になった方なら、興味深く見れるかと思います。ただし犬好きの方は間違いなく嫌悪感満載になるので要注意!笑
yu

yuの感想・評価

3.6
んんーさすが難しい!

ちょっとやり過ぎだと思う所もあるけど、やっぱりポン・ジュノ好きですね。
簡単に答えが出なさそうだけど何か見つかりそうな作品です。
何かが犠牲になって何かが生かされて、そんな世の中の仕組みを見事に表していました。
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