たま

最初で最後のキスのたまのネタバレレビュー・内容・結末

最初で最後のキス(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

若干の演出の垢抜けなさとかはあったけど、色々な違う人間がいて、それを受け入れられない人もいて…とそういった断絶みたいなものが真摯に描かれていたと思う。

ティーンの怖いもの無しなハメの外し方と、強いと思いながらも弱さを抱えて揺らぐところとか、脚本がとてもよかった。
特に親たちの関わり方がすごく良い。
見守るべきか、口出すべきか、正解がわからず探り探りな親たち。
3人とも完璧ではないにせよ善良な親がいたのに、それでも起こってしまった悲劇に、何が伝え足りなかったのか、どこが間違っていたのか…と考えさせられる。
親にも子にも観て欲しい映画という評がしっくりきた。
ブルーが母親の前で気持ちを吐露するところ、ブルーは私は傷ついてなんかいないと思いこんでいたけど、実は嫌だったというの、未熟さゆえに流されてしまう女の子過ぎて、こういうことがあるから大人は子供を危険から守らないといけないんだなと思った。

ブルーの母親も問題はあるけども、娘の身に何があったのか僅かでも察して父息子を一旦離れさせるのは流石母親だなと感じたし、万能ではないけどとてもありがたい存在に感じた。
アントニオに関しては色々な間が悪過ぎたし、バスケチームはもちろん、両親の元でも兄の死故に居心地の悪さみたいなのを感じていた中での唯一の居場所だった3人の中で、ロレンツォからの恋心はまたアントニオから居場所を奪ってしまった結果になったのが悲劇。
3人の演技も良かった
たま

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